電車の中で

いまから、頭の中で考えたことをひたすら書いてみる。

景色が流れている。流れる景色は遠いほどゆっくりだけど、どんなに遠くが見えたとしても、決して止まって見える地点は無いんだな。

携帯打ちうぜー。もう嫌になってきた。

向かいの席にミニスカートの女の子座らないかな…

隣の女子の横顔が奈良の大仏に似ている。

車内にいる全ての人の頭が同じように揺れる。
どんなに偉そうにしているやつも、物理の法則には勝てない。

つなぎめの蛇腹の白い斑点はカビかなぁ。

眉間の広さは心の広さだと聞いたことがある。実は、俺は眉毛を抜いていて、眉間にもびっしりだ。
俺の心はとびきり狭い。隙間無い。
…空っぽのはずなのに何故？

斜め向かいの娘の足がえろい。…うーん！！
隣の彼氏と別れてしまえ！
あ、ビートが止まってる。黄色か、いいなー。

飽きた

！よっしゃー！パンチラスポットぉー！
白！
顔はどうでもよい。

向かいのおっさんの息が荒々しい。
急いで走ってきたんかな。
飽きた

トイレ行きたい。

向かいの席に蛾が襲来。舌打ちしながら嫌がる女子。蛾は、女子の隣のおっさんの膝の上に止まった。はたいた。潰れた。死んだ。
更に嫌がる女子。

トイレ行きたい。
お茶を飲み過ぎた。

あと一駅で三ノ宮！耐えろ膀胱。

頭が真っ白。

おっさん女の子の尻見すぎ。

…トイレどこやねん。。

すっきりした。

どこに行こうかな。。