太陽のうそつき

土日を使って、ドライブに行ってきた。
ただ車を走らせて、野宿して、帰ってくる。
それだけだ。

目的がなかったので、とりあえず２号線付近を西に走って、暗くなったところで寝ることにした。
土曜の昼前に出発して、夜９時にたどり着いたのは、野呂山公園。




２号線から少しそれた１８５号線から山に入った。
山道を登りきった山頂に、国立公園があった。
いい山道だった。クタクタに疲れていて楽しめなかったのが残念。
山道を登りながら思ったのは、、「あー、、ここは晩に出てくるな。」

だーれも居なかった。
車を駐車場に停めて、その脇にテントを張って寝た。
フラフラーっと出かけていつでも寝られるように、トランクにはテントと寝袋その他一式を常備しているんだけど・・・
夜は非常に寒かった。
翌朝はテントが霜でバリバリになっていた。
調べたら、標高８００ｍ以上ある山だそうな。。そりゃ寒いわ。

寝る準備が出来たころ、深夜１２時をまわったあたりから、やっぱり出てきた。少し遠くで排気音とタイヤの音・・・
走り屋だ。
楽しそうだなー頑張ってるなーと思いながら寝ようとしたら、今度は下品なオートマの、走り屋のそれとは違う排気音が聞こえてきた。

・・・コレは、、、ヤンキーだ。
音はだんだん近くにやってくる。向こうの方の別の駐車場で何かギャーギャー騒いでる。。。
参ったなー、、こっちには気づきませんように。。。と、流れ星に願い事をした。
しばらくして、ヤンキーたちはこっちに気付くことなく去っていった。

明かりになるものが全くなかったのが幸いしたようだ。
真っ暗すぎて、何も見えないくらいだった。

見上げると、満天の星空だった。


結局、眠れたのか眠れなかったのか、良く分からないような睡眠だった。
疲れは取れなかった。
修行が足らんな。


翌朝６時に起きて、３０分ほどでテントを撤収して、展望台から朝日を見ることにした。

日の出を待っている間は、冷たい風が容赦なく吹き付けてきて、とても辛かった。

何だか、太陽がありがたい存在に思えた一瞬だった。





元来た道を、事故らないように頑張って帰ってきた。