SAMURAIFACTORY もぐらの穴 かばんの製作 忍者ブログ
暗くて狭いが、ここが俺の巣。 日常の中から涌き出てくるかもしれない、些細な思いをうだうだ、ゆらゆらと書き綴り、、 たまには音楽を楽しんで、しょぼしょぼと溜めこんでゆく。 ・・・・・・・。まぁ、茶でも飲んでいけや。      コメント大歓迎。何でも書いてください
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通勤に使っていたかばんが、とうとうご臨終。
約6年間、頑張ってくれた。

リュックサックです。

これがご臨終のかばん


底に大穴が空いてしまって、これ以上の使用は厳しい。


全体的にボロボロだ。

新しいかばんを探しに三宮まで出向いたけど、イマイチこれといえる物が見つからなかった。
どれを見ても、値段ほどの価値を感じない物ばかりだ。



ふと気が付くと、かばんを探していた足は東急ハンズに向かい、
ふと気が付くと、革のハギレとかを買ってしまっていた。

無いならば
 作ってしまえ

底は抜けても肩ベルトはまだまだ使えそうなので、



リベット止めされている所をドリルで揉んで、


縫い付けられている箇所は、糸を切ってほぐして、


取り外す。



肩ベルトをサイドでとめているバックルも


ドリルで揉んで


糸を切って


取り外す。


ハンズで材料を買った帰り道、電車の中で小一時間ひたすら考えた。


買ってきた材料たち
・革(100cm×70cm)
・プラスチックの板
・麻の糸(30m)
・針
・糸を通す穴を空けるためのフォークみたいな工具
・ハトメ
・ファスナー
・バインダー(書類をとじるやつ)の金具



電車の中で考えていたことを、とりあえず書き出してみる。


それを元に、1/5サイズの型紙を作ってみる。
寸法線の入れ方がめちゃくちゃなのはカンベンして。。


型紙を切り取って、折り曲げてみた。
大体こんな形になるらしい。



形が決まったので、実寸の型紙を新聞紙で作って、革に合わせる。
ずれないように両面テープを使った。


失敗しないように慎重に切り取って、


革のパーツを作る。


とりあえず、切り取ったパーツを仮組みしてみた。


仮組みにはホッチキスを使った。
我ながら良いアイデアだと思う。このホッチキス、製作工程上かなりの頻度で使われた。



こんな感じらしい。


背面の強度を出すために、補強用の板を仕込む。

型紙を作り、必要な大きさを切り出す。


仮組みを一旦ばらして、背面になる部分に補強用のプラ板をのせて位置決めをする。
強度を出しつつ背中の形に沿うように、補強板は3分割構造に。


上から別の革をかぶせて縫い付ける。


ホッチキスで仮止めして、縫い付ける部分をマーキングする。


縫い付ける部分には、このようなフォークのような工具で穴をあけて、
穴に針と糸を通す。この工具が無ければ多分挫折していた。


上からハンマーで叩いて、貫通させる。


この穴に糸を通して、革同士を縫い付ける。


革を縫うための麻の糸。かなり丈夫な糸だけど、ほつれやすい。
調べてみると、糸にロウを染み込ませて、ほつれないようにするらしい。
ロウとかそんなもん買ってなかった。


手元にあったエンジンオイルの廃油を使った。
コレで十分だ。


すごく適当に縫い付ける。
実はちゃんとした縫い方が有るようで、本来はミシン縫いと同じように、一つ一つの縫い目ごとに表の糸と裏の糸が連結されるようにするらしい。平縫いと呼ぶらしい。
面倒くさそうなので、裏と表ジグザグに縫ういわゆる並縫いにした。往復で塗って見た目だけ平縫いっぽくした。


縫い目はこんな感じ。


続いて、ポケットの製作

別の革を一枚切り出して、


ポンチで穴をあけて、


補強用にハトメをつける。


綺麗にできた。


合計6箇所。


ポケットのパーツを縫い付ける。


ハトメの穴には、バインダー(書類をとじるやつ)のワッカが通る。これがポケットのフタになる。


バインダーを取り付ける部分を補強して、


バインダーを取り付ける。


こんな感じ。


さらに別の革を切り出して、二つ折りにする。




ハトメを付ける。


縫い付ける。


不要な部分を切り落とす。
これは、ランドセルのフタみたいに機能する部分。



下側がポケット。
上は、ランドセルのフタ。


配置が決まったのでポケットのサイドを縫い付ける。


続いて、肩ベルトの製作

ご臨終のかばんから取った部品。これは肩ベルトを固定するベース。
切った糸を縫い直す。


ベースを取り付ける部分にポンチで穴をあける。
場所は、プラ板を仕込んである背面の最上部。
穴はプラ板を貫通する。


ベースをネジ止め。この時点ではまだ仮止め。
作業の邪魔になるので、すぐに取り外した。


裏側


続いて、肩ベルトをサイドで固定するバックルの取り付け。

この角度で取り付ける。


裏側から補強して、


ネジ止め&縫いつけ。


別の革を切り出して縫い付ける。

コレはファスナーが付く部分。


ファスナーの端をそれらしく仕上げる。


ファスナーの片方を縫い付ける。


さて、一通りパーツを付け終わったので、そろそろ立体的に縫い付ける。

底の部分の一辺を縫い付ける。


反対側のもう一辺を縫い付ける。


サイドの一辺を縫い付ける。


反対側のもう一辺を縫い付ける。


ようやく箱の形になった。


ファスナーを完全に縫い付けて、


肩ベルトを取り付けて、一応完成!!


・・・。と言いたいところだけど、ここにきてミスが発覚。

ミス①

バックルの裏と表が逆になって取り付けられていた。


ドリルでリベットを外して、


裏返してネジ止め。これでOK!!


ミス②

ランドセルのフタ部分が、バインダーに届かない。


ハトメに革紐を通して固定する方法に変更。
結果的にはこの方が良かった。紐のかけ具合で長さの調整が出来るようになった。
※バインダの輪っか全部に紐を通す・・・取付け長さが短い
 輪っかの中央部分だけに紐を通す・・・長い


ミス③

ファスナーを閉めても、サイドに大きな穴がある。


サイドを革紐で縫い合わせて、開口部をふさいだ。
疲れた!もういいや!!


というわけで、出来上がり!!





どう?


アヤシイ?
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無題
うん、アヤシイ。
けど、すごいなー!!!
尊敬するわ。

30過ぎの女で通勤でも使えて後ろにファスナーがあって中身が取り出しやすくて外見もそれなりに見えるリュックが欲しいのだけど、見つからない・・・。(きっと条件がわがまま過ぎる)

無ければ作れか。
いやぁ~しかし、ホント器用よね。
何屋にでもなれるよ。
えり 2012/04/11(Wed)15:15:18 編集
えりさん
やっとコメントもらえた!

かばんの製作はかなり大変でした。
30cmの直線を1本縫うのに、2時間かかるから。。

しかし、コレに必要なのは「器用さ」というよりも、
完成を夢見ながら、果てしない単純作業にひたすら耐え続ける「忍耐」みたいなものですよ。

結果を出すために「手間を惜しまない」て結構大事だったりする。
今考えると、こんな趣味にも学ぶべきことが転がってるんやね。

コメントありがとうございました。
もぐ 2012/04/12(Thu)22:24:55 編集
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  もーだめだー!
  限界じゃー!!!
  ・・・なんとかせねば。
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