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明かりを消した食卓の真ん中には 妹の結婚式で使われた丸い花束がそっと置かれていた
玄関に入ってすぐのところにも花束が置かれていた
最近の結婚式では、引き出物は各自帰宅後、カタログを見て好きなものを注文するそうだ。
式中は花婿の親御さんが泣いていた。彼の親戚も兄弟も泣いていた。
父が泣いていた。叔父と叔母も泣いていた。
皆うれし泣きだ。
係員は仕事をしていた。
牧師も仕事をしていた。
披露宴が終わると、皆そそくさと帰った。
うちの親戚は、皆遠くに住んでいる。早く帰らないといけない。
母は自分と同じように親戚付き合いが苦手らしく、我が家に寄ることなく帰っていったことで、ほっと胸をなでおろしていた。
皆疲れていた。
デジカメで撮影した式中の写真を、父と母と自分の3人で見た後、母は夕飯の支度をしだした。
父親はテレビを見ていた。
俺はビールを買いに行った。
食事前には、父と母に「おめでとう、おつかれさん」と言いながら、グラスにビールを注ぎ、乾杯した。
食事中に家の電話が鳴った。親戚から「家に着いた」とのことだ。
さらに、妹夫妻が「忘れ物をした」と言い、家に戻ってきた。
皆びっくりした。
このくそ暑い中、玄関はもっとくそ暑い。
父と母と妹夫妻は玄関でおよそ、、、30分は話し込んだろうか?
暑そうだった。
父も母も名残惜しいのだろう。なかなか帰そうとしない。妹夫婦は暑い玄関で立ちっぱなしだった。
あまりにも暑そうだったので、「暑いやろうから、せめて玄関のドアでも開けな」と言うと、彼らは玄関のドアを開け、そのまま帰ってしまった。
夕飯を食べ終わり母は後片付けをし、父はテレビを見た。いつもどおりに。
食卓に置かれた花束を見て、寂しそうだなあと思ったあと、俺は散らかった自分の部屋に閉じこもりパソコンを開けた。
幸せとは何だろうね
何なんだろうね。
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心はじじい
体はオヤジ
もーだめだー!
限界じゃー!!!
・・・なんとかせねば。