SAMURAIFACTORY もぐらの穴 残り香 忍者ブログ
暗くて狭いが、ここが俺の巣。 日常の中から涌き出てくるかもしれない、些細な思いをうだうだ、ゆらゆらと書き綴り、、 たまには音楽を楽しんで、しょぼしょぼと溜めこんでゆく。 ・・・・・・・。まぁ、茶でも飲んでいけや。      コメント大歓迎。何でも書いてください
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明かりを消した食卓の真ん中には 妹の結婚式で使われた丸い花束がそっと置かれていた

玄関に入ってすぐのところにも花束が置かれていた

最近の結婚式では、引き出物は各自帰宅後、カタログを見て好きなものを注文するそうだ。

式中は花婿の親御さんが泣いていた。彼の親戚も兄弟も泣いていた。
父が泣いていた。叔父と叔母も泣いていた。
皆うれし泣きだ。

係員は仕事をしていた。
牧師も仕事をしていた。

披露宴が終わると、皆そそくさと帰った。
うちの親戚は、皆遠くに住んでいる。早く帰らないといけない。
母は自分と同じように親戚付き合いが苦手らしく、我が家に寄ることなく帰っていったことで、ほっと胸をなでおろしていた。

皆疲れていた。

デジカメで撮影した式中の写真を、父と母と自分の3人で見た後、母は夕飯の支度をしだした。
父親はテレビを見ていた。
俺はビールを買いに行った。

食事前には、父と母に「おめでとう、おつかれさん」と言いながら、グラスにビールを注ぎ、乾杯した。
食事中に家の電話が鳴った。親戚から「家に着いた」とのことだ。
さらに、妹夫妻が「忘れ物をした」と言い、家に戻ってきた。
皆びっくりした。

このくそ暑い中、玄関はもっとくそ暑い。
父と母と妹夫妻は玄関でおよそ、、、30分は話し込んだろうか?
暑そうだった。
父も母も名残惜しいのだろう。なかなか帰そうとしない。妹夫婦は暑い玄関で立ちっぱなしだった。
あまりにも暑そうだったので、「暑いやろうから、せめて玄関のドアでも開けな」と言うと、彼らは玄関のドアを開け、そのまま帰ってしまった。

夕飯を食べ終わり母は後片付けをし、父はテレビを見た。いつもどおりに。

食卓に置かれた花束を見て、寂しそうだなあと思ったあと、俺は散らかった自分の部屋に閉じこもりパソコンを開けた。


幸せとは何だろうね
何なんだろうね。


 

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無題
幸せってなんだろうね。

結婚した妹さんは幸せなんだろうな。
それだけは確実にいえることなんだと思う。

お疲れさま。
えり URL 2008/07/21(Mon)00:16:38 編集
エリさん
みんな幸せでしたよ。
本物か偽物かは、多分誰もわかりません。
家の中には寂しさと喜びが漂っています。

コメントありがとうございました。
もぐ 2008/07/21(Mon)00:28:38 編集
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